独学・一発合格のために実践した学習方法
- 2022.04.28
- 学習方法
私は経済学部出身で、学生時代に法律に関する講義を受けたこともほとんどありません。
(教員免許取得のため、日本国憲法と教育基本法だけ受けましたが…忘れた。笑)
そんな私が合格のためにやってきた学習方法をご紹介します!
独学・一発合格のための学習法
テキスト3回読み
知識吸収のために、テキストを読み込む作業は欠かせません。
で、私はどの科目もテキストは必ず3回は読むようにしました。
同じように3回繰り返して読むのではなく、それぞれで方法を少し変えます。
1回目:俯瞰読み→分からなくても、とにかくササーッと最後まで読む!
2回目:じっくり読み→分からない所は考えたり調べたりしながら読み進める。
3回目:苦手洗い出し→2回読んでも理解できなかったこと、覚えていないところを洗い出す。
1回目は、とにかく立ち止まらずに最後まで読み切ります。
初めて学習するので、分からなくて当然なんです。(^^)
分からない所は「あぁ、これたぶん外国語だわ。」と思いながら、とにかく最後まで読みます。(笑)
2回目は、理解するよう努めながら読み進めていきます。
分からない所は他のテキストを参考にしたり、信頼できるサイトの解説を読んで、理解に努めます。
立ち止まりながら読み進めるので、1回目よりも時間がかかりますね。
調べて分かったこと等をテキストに書き留めていくのもオススメです。
3回目は、これまで2回読んできたけれど覚えられていない所、
いまいちよく分からない所に目印をつけていきながら読んでいきます。
苦手・曖昧なポイントを可視化する
3回目のテキスト読みで、「よく分からない」「何となく苦手」というところに
このようにして付箋で目印をつけておきます。
3回読みが終わったら、後はこの付箋があるポイントを重点的に学習します。
「ここは絶対に分かる!」
というところを何度も読むのは時間がもったいないので、
苦手なところ、知識として曖昧なところに目印をつけて可視化しておきます。
最初のうちは、付箋だらけになります。
これでも、だいぶ減った方です。(^^;
「苦手だったけど、もう分かった!」「覚えた!」となったら、付箋は剥がします。
なので、だんだんと付箋が減っていくのも、達成感に繋がります。
試験直前期には、付箋の数がかなり減ってくるので
「頑張ったなぁ…」なんて自己満足に浸れます。(笑)
ちなみに付箋はセリアで購入した、こちら。
半透明のフィルム状なので文字を覆い隠すことなく、
また細身なのでピンポイントで貼れて使いやすいです。
税込み110円で購入したのですが、
近所のドラッグストアで税込み98円で売られているのを見つけて損した気分でした。(笑)
過去問をたくさん解く、模試に挑戦する
知識をより正確に定着させるには、問題演習が欠かせません。
テキストをすらすら読めるようになると、
「何となく分かった気になる」という状態に陥ることがあります。
その状態で問題演習に取り組んでも、なかなか解けません。
なので過去問題集は必ず1冊用意して、できれば2~3回解いてみてください。
知識をより正確に定着させるためと、テキストに載っていない新しい知識を吸収するために必要です。(^^)
あとはLECの模擬試験に申し込んで、全部で4回、自宅受験しました。
模試の良いところは、
- 本番同様の体験ができること
- 自身の実力を数値化してくれるところ
- 選りすぐりの新作問題にチャレンジできること
の3点。
特に2番目の、自分の実力が分かるというのはとても重要。
私の模試の成績は1回目・2回目と正答率4割、3回目で5割、4回目で7割でした。
4割しかなかったときは、危機感しかなかったです。(笑)
ですが、この危機感を味わえたのが、後の学習に良い影響を与えてくれたと思うので、受けて良かったです!
とはいえ、問題演習も模試受験も、解いて終わり!では当然ダメで、
解説集はしっかりと読み込んで、間違えた所を把握することが大切です。
私は模試の解答・解説集にも付箋をつけたりして、間違えたポイントを可視化し、
試験直前期には付箋の箇所を重点的にチェックし、総復習をしました。
条文を繰り返し読む
特に行政法の分野では、条文を繰り返し読みました。
行政法で出題される法律は、40条前後の比較的ボリュームが少ないものばかりなので(地方自治法を除く)
細かいポイントも意識しながら読み込んでいくのをオススメします。
「そんな細かいところ、気にする?」なんて、大雑把な私はウンザリしていましたが(笑)、
その細かいところまで正確に押さえることが大切なので、例えば
- 又はなのか及びなのか
- 「義務」なのか「努力義務」なのか
- 申し立てが必要なのか、職権でOKなのか
- 「重大な損害」なのか「償うことのできない損害」なのか
等、似たような条文と比較しながら読む必要があります。
条文の正確な知識があることでマーク式の問題が解けるようになるのはもちろんのこと、
配点の高い記述式の問題にも対応できるようになります。
なので行政法と民法は、条文を読むことを重視してください。
(民法はボリュームの多い法律なので、テキストで取り上げられた条文だけ読むようにしました。)
ちなみに会社法は、膨大な情報量の法律の割に、試験で出題される範囲は限られているので
記述式もありませんし、条文を読むのは余裕があればでOKだと思います。
判例の結論、そこに至るまでの思考プロセスを押さえる
行政法と日本国憲法の科目では、判例の知識も重要なポイントです。
特に憲法の人権分野は、ほとんどが判例からの出題です。
虫食い問題や、択一式問題の選択肢でも判例が題材になるので、
結構たくさんの判例が試験に登場していると思います。
テキストで紹介されているような重要判例はもちろん、
試験対策用の判例集を購入して読むのもオススメです。
判例に関しては、結論を押さえるのはもちろんのこと、
どうしてそういう結論になったのかも、しっかりと押さえておいてくださいね(^^)
隙間時間を活かす
乳児の世話をしながらの試験勉強だったので、
落ち着いて机に向かって勉強をすることは難しかったのですが、
娘に添い寝しながらスマホアプリで過去問題をひたすら解いていました。
隙間時間の学習には、こちらのアプリがオススメ。
私が使っていた時なので、こちらは2021年度版のスクショなのですが
行政法の中でも各法律ごとにカテゴリー分けされており、
更に各法律の中でも細かく論点が分けられています。
なので、自分の苦手な個所をピンポイントで学習できるのが良いところ。
しかもどの項目も最大5問までの出題なので、隙間時間のちょこっと学習にピッタリです(^^)
あとは一般知識に関してですが、これは時事問題対策でYouTubeのお世話になりました。
公務員試験を受験される方向けのチャンネルなのですが、
時事問題の解説がとても簡潔で分かりやすかったです。
夕飯の支度をしながら聴いたりしてました。
「正確な知識」を意識しよう!
行政書士試験は試験範囲が広い上に、割と細かいポイントが問われることもあります。
「何となく」の理解で問題を解いてみても、なかなか正解できないことも…。
「受験者がちゃんと正確に知識を押さえているか」を問うための問題構成になっているので
選択肢も結構いやらしかったりするんですよね…。(笑)
なので学習する上で大切なのは
「何となく知ってるたくさんの知識」
よりも
「精度の高い基本的な知識」
だと思います。
曖昧なポイントを残さないためにも、付箋で印をいけて可視化し、
そこを徹底的に学習していくスタイルが良いのかな、と個人的には考えています。
以上、ご参考になりましたら幸いです。(^^)
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